凍て付いた空に星はあふれ
蒼褪めた月が輝いても
心閉ざした虚ろな眼は道を見出すこともない
吐き出した息は凍り付いて
言葉にさえもならなかった
かじかんだ指の間から零れ落ちてゆく俺の愛が
冬の時代の中で新しい年を迎え
冬の時代の中で行く年を見送るだけ
(冬の時代より)
静かに、穏やかに、年が明けた。
凍て付いた空には無数の星が輝き、新年の訪れを祝う。
僕は昨日までと何ひとつ変わらず、日付が変わる時を迎えた。
思えば、僕らはあまりにも贅沢な時を過ごしていたんじゃないだろうか。
喰うに困ることも無く、体を休める家が無いわけでもなく、
戦火に怯えることもなく、ただぬくぬくと平和な日々を
時間と食料と酸素を貪り食っていたんじゃないだろうか。
今ある幸せに気付かず、多くのことを望みすぎていたに違いない。
いや、もしかすると恵まれすぎた環境では(何も)求めていないのかも知れない。
求めるものすら明確に見えて来ないまま、無い物ねだりをしていたのだろう。
喜怒哀楽の表現、さしずめ笑顔は人間だけのものだ。
もっと激しく、もっと優しく、相反する二つの心を震わせながら生きなければ
見えてこないものがある。聞こえてこないものがある。
淡々と生きることよりも、僕は情熱を剥き出しにして生きたい。
「かずら」は現代に回帰した。決して過去の痩せ細ったかずらではない。
だから僕にとっては【元年】なのだ。
蒼褪めた月が輝いても
心閉ざした虚ろな眼は道を見出すこともない
吐き出した息は凍り付いて
言葉にさえもならなかった
かじかんだ指の間から零れ落ちてゆく俺の愛が
冬の時代の中で新しい年を迎え
冬の時代の中で行く年を見送るだけ
(冬の時代より)
静かに、穏やかに、年が明けた。
凍て付いた空には無数の星が輝き、新年の訪れを祝う。
僕は昨日までと何ひとつ変わらず、日付が変わる時を迎えた。
思えば、僕らはあまりにも贅沢な時を過ごしていたんじゃないだろうか。
喰うに困ることも無く、体を休める家が無いわけでもなく、
戦火に怯えることもなく、ただぬくぬくと平和な日々を
時間と食料と酸素を貪り食っていたんじゃないだろうか。
今ある幸せに気付かず、多くのことを望みすぎていたに違いない。
いや、もしかすると恵まれすぎた環境では(何も)求めていないのかも知れない。
求めるものすら明確に見えて来ないまま、無い物ねだりをしていたのだろう。
喜怒哀楽の表現、さしずめ笑顔は人間だけのものだ。
もっと激しく、もっと優しく、相反する二つの心を震わせながら生きなければ
見えてこないものがある。聞こえてこないものがある。
淡々と生きることよりも、僕は情熱を剥き出しにして生きたい。
「かずら」は現代に回帰した。決して過去の痩せ細ったかずらではない。
だから僕にとっては【元年】なのだ。
#
by hikagenokazura
| 2005-01-01 00:00